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中村文昭氏の講演会を聴きました(2009.07.09)

 平成21年7月9日に博多で、中村文昭氏の講演会を聴く機会に恵まれました。今までに何度も中村文昭氏の講演は聴かせて頂いていますが、何度お聴きしてもパワフルで、元氣をもらえます。また、頑張るぞ、という氣持ちになります。
 講演の内容は、次の通りです。

 中村文昭氏は、三重県で生まれ、高校を卒業と同時に、当時東京に住んでいた兄を頼り、東京に出て行った。そこで、熊本出身の田端氏と出会い、この人から学びたいと考え、田端氏に弟子入りをした。田端氏は「何のために」とよく中村氏に問いかけてきたという。「何のために働くのか」「何のためにお金を儲けるのか」「何のためにお金を使うのか」「何のために…」・・・目的をしっかりと持って行動しなさいと。 田端氏は野菜や果物の行商を行っており、中村氏はそこで働くが、無理難題を言われても「0.2秒で返事」をするように、田端さんからきつく言われます。何かを人から頼まれた時に、自分にとって損か得かを考えて返事をするようではダメだとも指導された。そして、出来ない理由を言ったり、出来ない理由を考えて自分を正当化し、挑戦をやめてしまうことのないように、ことあるごとに注意された。また、人を喜ばせることを考えて仕事をするようにとも言われた。

 その後、田端氏の行商軍団では、将来、現実に飲食店をオープンさせることになり、中村氏は有名ホテルでアルバイトをし、そこで皿洗いなど一つ一つのことを必死でやりぬいた。それを見ていた料理長が、東京で店をオープンする時に助けてくれた。田端さんとの出会い、料理長との出会いなど、中村氏は人との出会いの大切さを知った。

 しばらくして、地元三重県に帰り、飲食店をオープンしたが、お客様を喜ばせることを一生懸命やっていたら、大変繁盛した。その後、ある老人の助けもあり、現在も営業をしている、レストランをオープンした。そのレストランでは、ウエディングも出来、心を込めたオリジナルな演出が大人気である。全く広告をしないにもかかわらず、お客様の評判(口コミ)で、年間に50組以上の披露宴を行っている。スタッフ全員でとにかく「お客様に喜んで頂けること」を必死で考え、実践している。現在は、北海道で引きこもりの人に集まってもらい、農場を行ったり、環境にやさしい「マイ箸運動」なども行っている。

 中村文昭氏の経験から、要点を纏めると次の通りである。 まず、「何のために?」を常に考え、「素直な心」「謙虚な姿勢」「感謝の氣持ち」を根底に、「0.2秒の返事」「頼まれ事は試され事」「出来ない理由を言わない」「今、出来ることをやる」ということを意識して、確実に実践していると、人間力が磨かれ、より良い人生になっていくというものです。